韓国留学日記 番外編A

2004年12月14日(火)@ 旅立ち。



俺は今、安東(안동)の河回村(하회마을)にある小さな民泊にいる。
河回村(ハフェマウル)にいるのは確かであるが、周囲があまりにも暗く、

自分が河回村のどこにいるのかさえ分からない。

とにかく、今日ここまでの経過を書いてみようと思う。
実に3ヶ月ぶりの手記だ。^^;;



朝7時に起きるつもりが、結局11時に、、、--;;
しかも、なぜか首を寝違えている。--;;;;
慌てて準備をし、江南にある高速バスターミナルへ急いだ。

さて、、、行き先を決めなければ、、、

チケット売り場でいろいろ行き先を考えたが、どうもピンとこない。
文字だけではイメージがしにくいのだ。

そして何気なく、韓国の地図を見ていると、
「安東」(アンドン)という文字が目に飛び込んできた。

そういえば、今まで一度も行ったことがないし、

ソウル→安東→XXX→・・・・・・・・・→ソウル

こんな感じで朝鮮半島を一周してみるのも面白そうだと思った。

というわけで、今日の行き先は安東に決定!

窓口で聞いてみると、安東行きのバスは優等バスしかないようで、
料金も15100won(約1510円)と韓国にしてはやや割高だった。

午後1時40分 安東へ向けて出発。
バスの中から知り合いにメールを出しまくった。
嬉しいことに、語学堂で1級の時の先生から返事が来たのだ。^^

今日は河回村で泊まるように!との指令だった。

しかし、その直後から、メールの送信ができなくなった。
ウイルス入りだったのか?--;;

バスに揺られること3時間。
安東の市外バスターミナルに到着した。
携帯ショップ等の店が数多く並んでいたため、
もっと田舎を想像していただけに、ちょっと驚いてしまった。^^;;

市外バスターミナルから徒歩3分程の所に安東駅があった。
だいたい観光地の駅周辺には観光案内所があるはずだ。
地図や情報を集めようと思ったのだ。

駅前の観光案内所に入った。
日本人と分かると、とたんに不親切になった。(-_-;;

(中略)

結論:非常に感じの悪い対応だった。


河回村行きのバスの時間までだいぶ時間があったため、
故障した携帯の修理のため、駅前の携帯ショップへ。
親切に手早く対応してくれた。
日本人の客が珍しいのか、珍しそうにジロジロ見られた。^^;;

バスを待っている間に気付いたことは、
俺が乗るバスが「最終」であるということだった。
しかも、そのバスが河回村での「最終」ともなるため、
一度降りると、今日は河回村に泊まるしかないのである。
もし宿泊施設がなかったら、大変な事になりそうだ。--;;;;;

一応、指令を出してきた先生に宿泊施設の有無について、
メールを送って聞いてみることにした。
待つこと1時間。
結局、返信のメールなし。_| ̄|○
言うだけ言って、これかよ、、、ヾ(- -;;)

とりあえず、覚悟を決めて、河回村行きのバスに乗ることにした。
河回村までの料金は1280won(約128円)。
外を見ると、日も沈み、暗くなっていた。
ただ、大通りに面しているためか、店が並んでおり、明るい感じがした。
3ヶ月前の旅と違って、街の看板のほとんどが理解できていた。
辞書を片手にソウルを歩いた成果は確実なものとなっていたようだ。
確かな手応えを感じた。^^

そして、急に胸がワクワクしてきた。

この先、一体何が俺を待っているのだろう?と。

バスの横を走るタクシーを横目に、
正直、「これなら余裕だな」
とさえ思った。
最悪、タクシーに乗って帰ってくればいいのだから。

いや、この時はまだ余裕だと思っていたのだ、、、

根拠のない自信に満ちた俺を乗せ、バスは河回村へと向かった。





2004年12月14日(火)A 闇の中。(-_-;;;



バスは大通りから細い小道へ入った。
急に建物が減り、暗くなってきた。
って言うか、「真っ暗」なのだ。
明かりらしい明かりが全くない、、、--;;
なんなんだ、これは?

万が一の場合、タクシーを拾おうと思っていたが、
こんな山道みたいな所を走っているタクシーがあるはずがない、、、

今日、俺は河回村に泊まるしかないことを静かに悟った。

宿泊施設がない場合は、居酒屋にでも入って、
地元のおっさんにでも頼み込み、家に泊めてもらうことにしよう。--;;

「生きろ!生きるんだ!」 ←とにかく自分に言い聞かせた。

そして、バスのアナウンスによると、そろそろ河回村のようだ。

が、ありえない光景を前に俺は凍りついた。

「真っ暗」というより「闇」という表現が適切だろうか?

明かりが皆無なのだ。--;;;;;;;;

こんなところにタクシーが止まっているはずがなく、
ましてや居酒屋なんか論外だ!

俺は絶望に襲われ、闇に恐怖した。--;;;;;;

そして、到着。

とにかく暗い、、、(-_-;;;;

ここで俺は究極の選択をしなければならなかったのだ。

バスを降りるこのまま安東駅まで戻る
の2択である。


結局、俺は震えながらバスを降りた。
なぜ降りたのかは自分でもよく分からない、、、
とにかく震えているのは、寒いからだと自分に言い聞かせた。

そしてバスを降りる時に、運転手の目がやたら印象に残った。
そう。俺を心配しているのか、哀れんでいるのか分からない目、、、

周囲を見渡すと、バス停のすぐ近くに、
「민박」(ミンパク)という文字が飛び込んできた!
これは「民泊」のことで、日本でいう「民宿」に近いものだ。

俺はまだこの民泊という所に泊まったことがない。
ぜひ一度泊まってみようと思っていたため、中に入った。

いや、、、正直、選択の余地がなかったのである。(-_-;;

幸いな事に、空き部屋があった。
1泊20000won(約2000円)と安かった。
ただ、風呂なんて便利な物(?)とは無縁な感じがした。

狭い入口をくぐり部屋に入った。



この部屋に入った時の印象は、「狭い」ということだった。
写真では広そうに見えるが、だいたい4畳半位。
モーテルや日本の民宿が豪華に思える程の部屋である。

メニューが置いてあり、この部屋で食事もできるようだ。
聞いてみると、どうやら民泊は食堂としても営業しているらしい。

早速、TVを見ながら、夕食にした。



安東(塩)さば定食 8000won(約800円)。

オンドルの部屋であるが、少し寒くなってきた。
よく見ると、入口の扉から、隙間風が入ってくる、、、(ーー;)

こんな隙間風が吹く狭い
民泊で、一人で食事をしている自分に対し、
おもわず大声で笑ってしまった。

語学堂のみんなは、俺が河回村という田舎で、
こんな体験をしているとは考えもしないんだろうな、、、

食事の後、外へ出てみた。
そうは言っても、周囲は暗く、何も見えない。

何気なく空を見上げた。
ソウルにいた時には想像もできない星空が広がっていた。
ソウルにはないもの。
田舎に来て、
早速、それが見つかったのだ。

頭上に広がる星を数えながら、旅への期待を膨らませた。






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