韓国留学日記 番外編A

2004年12月15日(水)@ 河回村


昨日の反省も含めて、今日は早めに起きた。
昨日寝る前に、バスの時刻表を見ていたのだが、
各観光地へのバスの連絡が非常に悪く、
最悪の場合、この安東でもう1泊しなければならなそうだった。

日も昇り、民泊を出ると、目の前には、

信じられない光景が広がっていた。




なんなんだ?この世界は?
ありきたりな表現になってしまうが、「タイムスリップ」したみたいだった。

しかも実際に人が住んでいるのも驚きだ。

昨日は全く明かりがなかったのもこれなら頷ける。--;;;

話には聞いていたが、

まさに、時代に取り残されたような村だ。

すごい!
とにかく写真を撮りまくった。






す、すごい、、、
う〜む。(ーー;)


しばらく歩くと川辺に着いた。
水もゆっくりと流れており、自分の心を洗い流してくれる感じさえした。
「本当の韓国」を知りたい人を連れてきたいなと思った。




その後、俺はこの川辺を見ながら、ボ〜っとしていた。

そういえば、俺は日本で仕事をしていたら、
寝る間もなく、働いているんだろうな、、、

そう。今の俺はとにかく自由なのだ!
それなりに語学を勉強しなければならなかったが、
今は「自由に旅」をしているのだ。

留学生活が終わったら、こんなゆっくりと旅なんかできそうにない。
留学中の今この瞬間を楽しまなければ!と心に誓った。


それにしてもデジカメのバッテリーがすぐに切れる。(-_-;
仕方なく、公衆トイレで電気を頂くことにした。

観光地なだけあって、川辺の近くにあるトイレは非常に綺麗だった。



男性用トイレ入口。




安東は仮面(タル、탈)で有名な所で、
この河回村でもそれを売っている店が多く見られた。

また、ホッチェサパプ(헛제사밥:
祭祀料理)が有名な食べ物らしく、
空いている民泊兼食堂で食べてみることにした。
しかし、店の中に入って、店員に声をかけたが、

思いっきりシカトされた。(=_=;)

こいつらは保守的とかそういう問題じゃなくて、
人間としてダメなんだと確信した。

河回村も歩きまくって全て見たし、
安東の別の場所に行こうと思った。

バスの出発時間に昨日降りたバス停に行ってみたが、
時間が過ぎてもバスが来る気配すらなかった。

当然、コリアン・タイム
という言葉が頭に浮かんでいた。

待つこと30分。

バスは来ない、、、--;;

何気なく、隣の建物の壁を見ると、バスの時刻表があった。

俺の乗るバスは、、、、

あ、ない、、、(・_・;;

時期的な問題なのかは分からないが、
観光案内所で配られた時刻表の本数の半分しか運行されていなかった。
そして、次のバスの出発まで3時間もあった。--;;;

やばい、、、
今日のプランが根本から崩れる、、、

突如、河回村が陸の孤島と化した。(-_-;;






2004年12月15日(水)A 交通の便。



決して、効率の良い観光をしたいわけではなかったが、
さすがにやばいと思った。
この安東の観光名所は全て離れた場所にあるのだが、
その割りに、バスの本数が極端に少ないのだ。

あまり好きではないが、タクシーで市内に戻ることにした。
河回村入口にある観光案内所でタクシーを呼んでもらった。


それにしても、この河回村の景色は最高だった。
次に来る時も、この景色を見ることができるだろうか?
できることなら、また来たい場所である。

河回村を横目に次の目的地へと急いだ。



河回村の田園風景。


(中略)



「陶山書院」(도산서원)に到着した。
かなり山奥に存在するこの建物は、退渓李滉(퇴계이황)という
有名な学者が作ったようだ。
1000won札にも載っているので、相当すごい学者のようだ。
また、1000won札に載っている建物も、この
陶山書院である。

弟子達と日々、学問を論じたようだ。
確かに、こんな山の中なら勉強しかやることがなさそうで、
ある意味、学問に集中できる環境と言えるかもしれない。

俺も大学時代にラグビー部の合宿のため、
長野県の菅平という山の中で練習したことがあるが、

「もう、逃げられない、、、」
「もう、やるしかない、、、」

何かを集中してやる時には、

こういう諦めみたいなものは結構重要なのだ。

そんな事を考えながら、
陶山書院を見てまわった。




「隴雲精舎」(농운정사)
弟子が生活していた、いわゆる寮みたいな所。
左右対称的に作られており、アルファベットの「H」の形をしている。




とにかく韓国の建物は傾斜に沿って建てられている。--;;




坂の上にある「典教堂」(전교당)。
ここで師と弟子が学問について論じたようだ。


俺以外には家族連れが1組いただけで、ゆっくりと見学できた。
なかなか「韓国っぽい場所」だった。^^

時間的に、あと1ヶ所は行けそうだった。

が、バスがないのである。

正確に言うと、「あることはある」のだが、
1日に数える程度の本数しかないのだ。
観光都市にしては実に不便な所だ。

仕方なく、タクシーに乗った。
正直言って、俺が旅でこんなにタクシーに乗るのは珍しいことだ。

行き先は、「安東ダム」である。
以前から、ダム周辺の景色についていろいろ聞いていたため、
安東に来た時は、一度行ってみようと思っていたのだ。

ダムの横には、レストランや民族博物館等があった。
遅い食事をとり、嫌な予感がしつつも民族博物館へ行ってみた。

(中略)

結論:博物館という場所は何度行っても理解できない。


昨日、あまり寝られなかったためか、少し疲れが出てきた。
バスの時間まで、ゆっくりとダムの横を歩いた。




安東ダム。


すぐ近くに、「安東市民公園」があり、しばらく、
ボ〜っとしていた。

時間通りにバス停に行ったが、バスが来る気配はない。
それにしても、なんなんだ今日は?
観光よりも移動や待ち時間のほうが圧倒的に長いぞ、、、(-_-;;;

待つこと1時間10分。
ようやくバスが来た。
冷静に考えてみると、バスを1時間以上待ったのは、
生まれて初めてである。(=_=;)

しかも10分後には安東駅に到着してるし、、、_| ̄|○

気分的には、もはや落ち武者のようだった、、、

重い足取りでバスターミナルへ向かった。--;;





2004年12月15日(水)B 10年振りに。



俺は悩んでいた。 ←A型。
とにかく行き先を決めなければ、先へ進めないのだ。
料金を表示している一覧表を見ても、どうも場所がピンとこなかった。

時間だけが過ぎていくのに焦りを感じ、地図を広げてみた。
いきなり飛び込んできたのは、「慶州」という文字だった。
安東から意外と近い場所にあった。

慶州(경주)は高校の時に修学旅行で行った場所だ。
よく考えてみると、あれから10年が経ったわけだ。^^;;
そして今日は韓国に来てから、
ちょうど半年が過ぎた「区切りの日」である。

留学開始から半年という記念すべき日に、
10年振りの慶州を訪ねてみるのも面白いと思った。


バスに揺られること3時間。

慶州の市外バスターミナルに到着。
思ったより時間がかかったが、10年振りの慶州である。^^;

市内バスに乗り換えて、慶州駅に向かった。
一応、
市外バスターミナルの近くにもモーテルがあるのだが、
日本でも電車の旅に慣れているせいか、駅の近くで宿を探した。

駅前のメイン通りを5分ほど歩くと、小綺麗なモーテルを発見。
部屋を見させてもらったが、清潔そうだったので、ここに決めた。
昨日は民泊だったため、風呂にすら入れなかった。
そのため、真っ先にシャワーを浴びることにした。

なぜか、お湯がでるシャワーに感動して涙が出そうになった。

その後、慶州駅へ向かい、観光案内所とバス停の位置を確認した。




夜の慶州駅。

時間があったので、慶州駅周辺を散策してみることにした。^^
デパートもあり、なかなか市内中心部は栄えていた。
そして、街のあちこちに屋台が並んでおり、
美味そうなトーストを食べてみることにした。




ハムトースト。



韓国にしては珍しく愛想の良いアジュンマ(おばさん)で、
日本人の俺が韓国語を話したためか、やたら感動していた。^^;;
いろいろ話をしているうちに、俺を気に入ってくれたようで、
かなりサービスをしてもらった。
もちろん味は最高だった。^^

日記を書くために、とあるビルの2階にあるカフェに入った。
座ってから気が付いたのだが、どうやらこのカフェ(バー)は、

本職(プロ)の方々の溜まり場のようだ。

明らかに、マフィアと分かる人達がゴロゴロいるのである。(-_-;;
10年振りの慶州に浸っている場合ではない、、、

こんな田舎で日本人とバレたらやばいかも、、、
注文の時にバレないように、最高の発音をしよう!

こんなことを考えていた時、ママっぽい人が水を運んできた。
そして、このママ。
何をトチ狂ったのか、

突然大声で、あれ?日本人?珍しいね〜

円卓を囲んでいたプロ達(全員)
こっちを振り返っている。(=_=;)

背中に大量の冷や汗をかきながらも、心拍数をカウントしてみた。

心拍数(HR):明らかに120/min以上。 (ーー;;)


まあ、結局のところ、無事に終わったのだが、
まさか慶州でこんな体験をするとは思ってもみなかった。

さっさと日記を書き終えて、外へ出た。
さすがにあの状況で食事は出来なかったので、
さっきのトーストを再度食べに行くことにした。

気さくなアジュンマと話し込み、今度は平和な時間を過ごせた。^^;

ちょうど食べ終わった頃、小雨が降りだした。
雨にさえどこか懐かしさを覚えながら、帰途に着いた。





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