韓国留学日記 番外編A

2004年12月19日(日)@ 全州。



今日もよく晴れている。
本当に、今回の旅は天気に恵まれている。
昼過ぎまで、ゆっくり観光する予定だ。

この全州には、おいしいものを食べに来ただけなので、
焦って観光する必要がないのだ。^^

早速、南故山城(남고산성)にある南故寺(남고사)に向かった。
地図で見ると、山の中にあるため、ちょっと興味があったのだ。

今回の旅で、まだ登山らしきものを
していなかったため、
一度くらいは山に登ってみようと思ったのだ。

バスで行こうと思ったが、どうやら
南故山城行きのバスはないようだ。
結局、タクシーで
南故山城入口まで行くことにした。

南故山城入口でタクシーを降りると、目の前に急な坂が見えた。
そして、地元のおじさん達が完全な登山スタイルで座っていた。
豪華な装備を身にまとい、話をしていた。

ちなみに俺は、語学堂に行く時の服装。(-_-;

ちょっと失敗したかも、、、--;;

まあいいや、ここは韓国。
きっとなんとかなるさ、、、--;;


とにかく急な坂を登った。
最初から急だったのだが、登れば登るほど、どんどん急になっていく。

あまりにも急なため、スニーカーが壊れそうだった。

途中から、お経が聞こえてきたが、どうせテープなんだろうな、、、
韓国の寺では、テープを流していることが多いのだ。
昨日の
向日庵もそうだった。

案の定、「無人」の
南故寺に到着。




南故寺。




南故寺から見た全州市内。
よく登ったものだ、、、

ここまで来て、分かったことは、ここには何もないということだった。

寺を見にくる人なんて、いなさそうだし、
地元のおじさん達を見る限り、散歩兼登山に来ている感じがした。

特にやることもないので、全州市内に戻ることにした。--;;

その後、延々と歩いた。
行きはタクシーに乗っていたために、気付かなかったのだが、
このあたりは、野犬が多かった。(ーー;)

放し飼いの犬が多く、ちょっと怖い。
咬まれたら、なんかうつりそうだ、、、
そして何よりも、異臭が鼻を突いた。




ずっとこんな感じの道。--;
何もないが、とにかく臭い。野犬が多い。--;;;;;


山頂から4、50分かかっただろうか。
ようやく全州韓屋村近くまで来た。

なんか歩き過ぎて、気分が変に高ぶっている。

今日は
とにかく勢いだけで動いている。
観光をするのが、今日で終わりだからか?


全州の雰囲気を肌で感じながら、
ゆっくりと見てまわった。^^




寒碧堂(한벽당)。
前に、国道が走っており、ちょっと落ち着かない感じがしたが、
すぐ前を流れる全州川(전주천)の景色はなかなか良かった。




目の前の橋(한벽교)から見た
寒碧堂



デジカメのバッテリーがなくなってきたので、
すぐ近くにある全州伝統文化センターで電気を頂いた。
最近できた建物のようで、非常に綺麗だった。^^




全州伝統文化センター(전주전 통문화센터)にて。
綺麗すぎる、、、
なんか韓国っぽくない、、、(-_-;


全州郷校(전주향교)を横目に、
全州韓屋村を歩き回った。




路地裏。
なかなか雰囲気がある。( ̄^ ̄)


この
全州韓屋村のすぐ横に高台があるのだが、
そこに「
梧木台」という建物があった。

さっきの
南故山城は失敗だったため、
リベンジの意味も含めて行ってみることにした。
高台から
見た全州韓屋村も一度見ておきたかったのだ。

階段を見つけるのにやや手間取ったが、
高台にある
梧木台に到着した。

今日は12月にしては暖かい日差しが降り注いでおり、
快適に観光ができている気がする。^^




梧木台(오목대)。
李成桂が高麗末、禑王6年(1380)に南原の荒山で外敵を撃退し、
帰る途中で自分の先祖である穆祖が住んでいたこの場所に立ち寄り、
勝ち戦を祝ったことで知られている。



梧木台の横から
全州韓屋村の写真を撮ろうと思ったのだが、
木が微妙に視界を遮っていた。
せっかくここまで来たので、崖を下りてでも撮ることにした。

そして、ようやく撮った一枚。(*^^*)




全州韓屋村(전주한옥마을)。
韓屋村の先には近代的なビルが
立ち並ぶ。


必ず見ようと思っていた
韓屋村を見て満足した。^^
ただ、今日は歩きすぎたようで、ちょっと休憩することにした。^^;;

その後は、ベンチに横になり、ボーっと空を眺めていた。
雲ひとつない青い空。
俺は、この上ない贅沢な時間を過ごしていた。





2004年12月19日(日)A 最後の観光。




ゆっくり休息をしたため、体力も回復してきた。^^

そして、もう少しだけ観光することにした。
俺は次に全州に来られるのかさえ分からないからだ。

昨日、少し寄った
慶基殿に行ってみた。
ここは韓屋が見られ、雰囲気も良かったのだ。




慶基殿(경기전)。
1410年、太祖李成桂の御真を奉安するために建てられた。




韓屋。
韓国語での案内が書いてあるように、
この
慶基殿は観光地のど真ん中なのだ。^^;;;

まあ、それはそれでいいか。
俺、結構疲れてるし、、、--;;


中を覗いてみると、、、



ウーム、、、
いい雰囲気ではないか。( ̄^ ̄)

小一時間ゆっくりと見学して、すぐ向かいにある
殿洞聖堂へ。




殿洞聖堂(전동성당)。
聖堂の中に入ったのは、韓国で初めてだった。

ロマネスク様式がどうこう書いてあったが、
俺にはさっぱり分からなかった。 (-_-;

昨日、ひき殺されそうになった交差点を渡り、
豊南門へ向かった。
もちろん俺より先に韓国人を渡らせて様子を見た。

この辺は観光地が密集していて、ある意味、便利だ。
疲れている俺としては助かっている。^^;;

この疲れ具合で麗水や安東なんか行った日には
かなりやばそうだ。--;;


殿洞聖堂から
豊南門までは徒歩1分程度。^^




豊南門(풍남문)。





全州府城4大門のひとつで南方に位置している。

全州ではかなり有名なものらしいのだが、
驚いたことに写真を撮っている人は誰もいなかった。
信号を渡った
殿洞聖堂側には観光客がたくさんいたのだが、、、

お腹も減ったので、遅い昼食をとることにした。
いろいろ考えたが、全州では最後の食事になるため、
美味いと分かっている「家族会館」に決めた。

最後の観光を終えて、疲れてはいたが、気分は非常に晴れていた。
なんか自分ひとりでやったという達成感すらあった。

あとは食事をして、「目的地」まで行くだけだ。

この気紛れな旅がもうすぐ終わろうとしていた。






2004年12月19日(日)B 旅の終わり。




ツアー旅行と今回のような個人旅行を比べてみると、
最も差がでるのは、観光する時の理解度、
そして、移動の際の利便性ではないだろうか。

あまり日記には書かなかったが、一人旅をしている中で、
移動に苦労したことが何度もあった。

そして、この最後の移動こそ、最も苦労した移動となってしまった。
あとは目的地までの移動だけなのだが、
たまにはこういう話を具体的に書き出してみるのもいいかもしれない。



家族会館で遅い昼食を済ませた後、ホテルに荷物を取りに戻り、
高速バスターミナルへ向かった。

着いてから、気付いたのだが、
高速バスターミナルと市外バスターミナルが離れた場所にあったのだ。

昨日、高速バスターミナルだと思っていた場所が、
実は、市外バスターミナルだったのには驚いた。

「○○高速」という看板もあったし、乗り場がたくさんあったため、
この2つのターミナルが1つの建物にあると思っていたのだ。

なるほど。モーテルの主人と会えないわけだ。 (-_-;)
ちょっと悪いことをしたかも、、、(^_^;

今日の目的地は温陽(온양)である。
時々、南国情緒さんに会いに、天安(천안)へ行っていたのだが、
その近くの
温陽へは一度も行ったことがなかった。
この旅の最後は温泉にでも浸かってゆっくり休もうと思ったのだ。^^

この旅のゴールは温陽。
明日はただソウルへ戻るだけだ。
楽しかった思い出や、つらかった思い出が詰まった旅であったが、
その旅が、もう少しで終わると思うと、なんか複雑な気持ちだった。


高速バスターミナルの中に入ると、アジアの熱気を感じた。
この人だかり、雰囲気。
全てがアジアっぽさを出していた。

温陽・天安行きのバスがないため、目の前の観光案内所で聞いてみた。
どうやら、市外バスターミナルから天安行きのバスがあるとのこと。
さっそく行ってみた。

が、天安行きは1日1本しか運行しておらず、
すでに出発した後だった。 (ーー;)

もう、ソウルに帰ろうかな、、、


こんな考えも頭をよぎったが、プランを継続させた。
この旅で唯一のプランだったからだ。^^;;

電車で行くことも考えたのだが、セマウル号の時間まで、
2時間近くあったため、バスを乗り継いで行くことにした。

聞いてみると、

「ユソンまで行って、乗り換えてください。」
と言われたが、

そもそも、ユソンってどこなんだ? (-_-;

分からないまま、とりあえず、チケットを購入。
たしかにチケットには、「유성」と書いてあったが、
一人旅のこういう時って、やたら不安になる。--;;;

まあ、とりあえず、行ってみるか、、、
なるようになるさ。きっと。
気分的には、もはやミステリーツアーだ。(;^_^A

バスは高速道路を北へひたすら走る。
1時間程過ぎると、
「유성I.C.」に到着。
そこから、大田ワールドカップ競技場が見えた。
どうやら、大田(대전)の近くのようだ。^^;;

I.C.からは道路が混んでいたため、30分位経っただろうか。
ようやく、ユソン市外バスターミナルに到着。

バスを降りようとした時、バスの出入口に人が群がっていた。
どうやら、この人達は、「列」という概念がないようだ。

それにしても、この儒城(ユソン)のバスターミナルは、
人がいなかったら、バスターミナルとは気付かないかもしれない。
地方のバスターミナルは、そんな感じのものが本当に多い。

温陽行きのバスはなかったが、天安行きがあった。
あとは天安で乗り換えればいいのだ。^^

天安行きのバスを待っている時に韓国人の動きを見ていたのだが、
この
儒城ではバスに乗る際、並ぼうとしている人が皆無なのだ。

みんな、押し合いまくり。

しかも、面白いことに、バスが入ってくると、
これから指定の位置に停まろうとしているバスの入口に群がるのだ。
動いてるバスにくっついていく群集はなかなか笑えるものがあった。

指定の停車位置で待ってればいいんじゃねーの?

こう考える人がひとりもいないのが不思議だった。
30分近く観察していたが、誰もが同じ動きをする。

車の運転と同じで、韓国人は予測するのが下手な民族のようだ。

ん?ってことは、俺が乗る時もこんな押し合いになるのか?(-_-;

いやいや、マジで勘弁してほしいものだ。
ただ見ていると、座れない人は当然であるがみんな立っている。
なるほど。必死になるのも分かる気がするが、、、--;;

そして、天安行きが来た!

勝負である。( ̄^ ̄)

俺の予測、っていっても大したものではないのだが、
あらかじめ定位置で待つことにした。

そして、やはり俺の前にバスが停まった。
しかも、予想通り、目の前にドアがある。o(^o^)o

しかし、ドアが開く前から、後ろからメチャメチャ押された。(××)
韓国人は意味もなく、無駄に押してくる奴が多いのだ。

疲れが溜まっているせいもあり、俺もマジモードである。
そいつの腹か胸かは分からないが、とりあえず肘を数発入れておいた。

結局、座れなかった人が10人以上いた。
やっぱり、「並ぶ」っていうのは大事なんだなと、
妙に納得している自分がいた。

疲れていたので、寝ることにした。
韓国のバスは急ブレーキ・急発進が多いため、
乗っているだけでも疲れるのだ。

曲がる際に、遠心力を感じることもしばしばあった。


1時間経過した頃、ようやく天安に到着。
時々、来ていたので、新鮮さはあまりない。

ただ、以前に来た時よりも、
今の自分がだいぶ成長していることだけは分かった。
それだけ、この旅はいろいろな事があったのだ。

市内バスでも温陽まで行けるのだが、
もう今日はバスに乗る気がしなかった。
そのため、重い荷物を持って、天安駅へ向かった。

すでに辺りは暗くなっていたが、
知っている街であるため、特に不安はなかった。

天安駅までは意外と遠く、歩いて20分位かかった。
もはや体力の限界だ。_| ̄|○

19時47分のムグンファ号(무 궁화호)のチケットを購入。
韓国の駅は、ギリギリまで入場できないシステムになっているため、
改札口前にあるテレビを見ることにした。
韓国代表とドイツ代表のサッカーをみんな熱心に見入っていた。

日本人が珍しいのか、俺を見て、話しかけてくる人が何人かいた。
この旅では主に田舎を歩いてきたため、ひどい訛りを耳にしてきた。
そのため、天安の人の話す言葉がやたら簡単に聞き取れた。

しかし、気になるのは、19時40分が過ぎても、改札が開かない事だ。

駅員に聞いてみたが、もう少し待ってくださいと呑気な答えが返ってきた。

焦って待っていると、45分に放送があり、中に入ることができた。
出発まで2分しかないため、
ホームまで走ったが電車の来る気配はなし。
ウーム、、、(ーー;)

韓国では電車も遅刻するようだ。

ようやく20時過ぎにムグンファ号が来た。(^_^;

席はガラガラで、どこにでも座れそうな雰囲気だった。



温陽温泉駅に着くと、パラパラと小雨が降ってきた。
いろいろと電話した結果、
温陽プラザホテル(온양프라자호텔)に泊まることにした。

駅から近く、歩いて5分位だった。^^

最後は小雨の中を歩くことさえ心地良かった。

全州のホテルを出発してから、実に5時間半が経過していた。^^;;

この日記を書いている時、南国情緒さんからのメールが来て、
明日、天安で食事をすることになった。
旅で体験したことを報告したら、きっと驚くだろうな。^^


あとは下のレストランで洋食を食べまくり、温泉にでも入ってこよう。

明日は、天安で食事をした後、ただソウルへ戻るだけだ。

この長い一人旅がようやく終わったのだ。^^




やっぱりホテルは最高。^^


【お知らせ】
次回、番外編2 最終話「あとがき」です。







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